梅雨入りの時期を迎えましたね。
今回は「仕事とライフイベント」シリーズの最終回です。
本シリーズ「仕事とライフイベント」では、仕事とプライベートの両立など、悩みながら人生の選択をするビジネスパーソンからお話を伺い、毎回読み切り形式でお届けします。
※プライバシー保護のため一部内容を変えております。
<第21回>
お話を伺った方:Aさん(飲食店経営/30代/男性)
テーマ:起業・独立
– 印象に残っている出来事を教えてください。
飲食店を開業して1年も経たないうちに、大規模地震の影響で1ヶ月ほど休業を余儀なくされました。
店舗の壁に亀裂が入るなど損害はありましたが、幸いにも高価な調理器具が無事だったので、安堵した記憶があります。
そうとはいえ、店の周辺一帯が被害を受けていて、お客様が訪れるような状況ではありませんでしたね。
私自身も自宅に入れず車中泊を2週間ほど続けていたので、寝不足気味でした。
– 当時のお気持ちと、どのように対応したか教えてください。
開業して間もないこともあり、仕事をしたくてもできない日々は、不安で仕方がなかったです。
何かしていないとネガティブなことを考えてしまうので、同業者が集まるボランティアに参加したり、金融機関に相談に行ったり……。
「とにかく、今できることをやろう!」と心がけていました。
身体を動かしていると、不安な気持ちが薄れました。
– 当時を振り返って、現在のお気持ちを教えてください。
開業してからというもの、地震やコロナ感染拡大などを経験し、本当にいつ何が起こるか分からないものだなと思います。
以前は、事業規模をどんどん拡大したいと考えていました。
けれども今は、必要な資金や設備を最低限にして、コンパクトに運用できるスモールビジネスに魅力を感じます。
環境変化に柔軟に対応できる働き方が、現代に合っているのではないかと思います。
– 当時、周囲の方々はどのような反応でしたか。
店舗は個人で経営していたので、今後についても私ひとりで抱え込んで悩んでいました。
そんなときに、同業の方々にボランティアに誘ってもらえて嬉しかったですね。
お店は開けないですし、何もすることがないと精神的につらかったので……。
それまで、働くのはお金を稼ぐため、と思っていました、
でもボランティアをしているとき、他者への貢献とか、お金を稼ぐこと以外にも働く意味を感じられたことを覚えています。
– 起業して裁量や責任をすべて負っている中で、不可抗力で働けなくなってしまったら、将来への不安や恐怖は大きいですよね。お話を聞かせていただき、ありがとうございました。