仕事とライフイベント⑫ 迷った末の挑戦、国内最大手への転職

本シリーズ「仕事とライフイベント」では、仕事とプライベートの両立など、悩みながら人生の選択をするビジネスパーソンからお話を伺い、毎回読み切り形式でお届けします。

※プライバシー保護のため一部内容を変えております。

 

<第12回>

お話を伺った方:Nさん(広告代理店の営業/20代/女性)

テーマ:転職

 

– 印象に残っている出来事を教えてください。

 

地方の広告代理店から、上京して業界最大手に転職したことです。

退職前の職場は、残業代なしの長時間労働、消化できない振替休暇や有休休暇……。

新卒で入社して、先輩方の人柄や担当案件には魅力を感じていたものの、会社に対して絶望感を抱くようになるまでは早かったです。

「もうこんなところにはいたくない、大きな会社に行きたい。東京を目指そう!」と一念発起しました。

転職活動の結果、契約社員ですが大手広告代理店からオファーをもらうことができました。

 

– 当時のお気持ちと、どのように対応したか教えてください。

 

内定をもらった会社に憧れていましたが、まさか自分が入社できる日が来るとは思っていませんでした。

評価されたことが嬉しかった反面、やっていけるのか不安が大きかったです。

偶然、その会社のグループ企業に勤める先輩とお話する機会があったので相談したところ、「大変かもしれないけれど、若いうちに良い経験ができるよ」と後押ししてくださり、チャレンジしてみることにしました。

 

– 当時を振り返って、現在のお気持ちを教えてください。

 

最大手の広告代理店に入社し、それまでよりもはるかに大きな規模の仕事を経験させてもらえたので、キャリア形成の上でプラスになることが多かったです。

現在は契約期間が満了して別の会社で働いていますが、「あの会社で働いていた」という経歴は信頼を得やすいと感じています。

不安があっても、ワクワクする方を選んで前に進んで良かったです。

 

– 当時、周囲の方々はどのような反応でしたか。

 

内定をもらったときは、退職前の職場で営業部から企画部に異動が決まったタイミングでした。

そのまま地方でプランナーとしてキャリアを積むことも考えましたが、サービス残業が前提であることなど職場環境の改善は期待できないと思い、転職を決めました。

当時の役員には「裏切り者」と言われましたが……。

直属の上司や先輩方は、チャレンジすることを応援してくれました。

 

– 不安を抱えながらも一歩踏み出して、新しい環境やキャリアを手に入れたのですね。さらにその経験を活かして、現在も前に進まれている逞しさが印象的です。ありがとうございました。