海外在住者のカウンセリング経験談⑦ アメリカ編Ⅱ

立春を過ぎましたが、まだ寒い日が続きますね。

今回は「海外在住者のカウンセリング経験談」シリーズの最終回です。

本シリーズ「海外在住者のカウンセリング経験談」では、日本よりも心理カウンセリングが身近な欧米でのカウンセリング利用経験がある方にお話を伺い、毎回読み切り形式でお届けします。

※プライバシー保護のため一部内容を変えております。

 

<第7回>

お話を伺った方:Aさん 大学院生/20代/女性(カウンセリング利用時)

 

– カウンセリングを受けようと思った理由について、差し支えない範囲で教えてください。

 

学生のときに2回カウンセリングを受けました。

1度目はアメリカに留学して、初めて失恋したときです。

自分でも予想していなかったくらい落ち込んで、勉強が手につかなくなってしまいました。

教授に相談したらカウンセリングを勧められて、受けてみることにしました。

2度目は学業が大変だったときです。

どうしてもついていけない授業があり、そのクラスを落としたら退学になる、というところまで追い込まれていたときに、スクールアドバイザーから提案されてカウンセリングを受けました。

 

– 友人など周囲のカウンセリングに対する考え方はどのようなものでしたか。ご自身の印象や主観で構いません。

 

アメリカではカウンセリングを受けることは一般的で珍しくないので、友人や教授は「行ってきたらいいよ!」と勧めてくれました。

通っていた大学に充実したカウンセリングプログラムがあり、すぐに予約が取れてありがたかったです。

ただ、日本ではカウンセリングがそれほど一般的ではないせいか、両親は私がカウンセリングを受けると知ると少し驚いていましたし、「そんなに精神的につらい状態なの?」と心配されました。

 

– カウンセリングを利用するにあたり、気になったことや障害になったことがあれば教えてください。

 

特になかったですね。

言葉の壁がありましたが、カウンセラーが易しい言葉を選んで話してくれたので、それほど気になりませんでしたよ。

 

– カウンセラーの対応はいかがでしたか。

 

親身になって話を聞いてくれて、セッション後に「私は1人じゃない、困ったら誰かが私を助けてくれる」と思えて、心がとても軽くなったことを覚えています。

やはり専門家に話を聞いてもらい、適切なアドバイスをもらえたことが良かったのだと思います。

そのときカウンセリングの効果を実感して、一人で苦しみを抱えずに専門家を頼ることは大事なことだな、と思うようになりました。

 

– 現在、心理カウンセリングに対して持っているイメージを教えてください。

 

私にはとても効果的なもの、というイメージです。

セッション後に気持ちがスッキリして心が軽くなり、また頑張ろうという気持ちになれます。

 

– カウンセリングルームはどのように選びますか。

 

学校や会社の提携施設を確認するか、加入している保険会社に聞いて選びます。

 

– 悩んでいるときにカウンセリングを受けることが自然な環境で、心配した周囲が勧めてくれて、カウンセリングを受ける仕組みが調っていたことも良かったのですね。お話を聞かせていただき、ありがとうございました。