本シリーズ「コンサルあるある」では、コンサルティング会社で働く方々に実体験エピソードを伺いながら、話の中に隠れている「あるある」も一緒に紹介します。
※プライバシー保護のため一部内容を変えております。
<第2回>
– 先輩や上司に不満を持ったときのお話を聞かせてください。
ケース1
お話を伺った方:Sさん(総合系コンサルティング会社/40代/女性)
プロジェクトのスケジュール管理をしていた先輩が、有給休暇を予定していたメンバーに対し、休暇前夜に急遽休暇の延期を指示したことがありました。
先輩のスケジュール管理ミスだったにもかかわらず、結果として出勤できなかったメンバーは肩身の狭い思いをしていて……。
自分に非があっても頭を下げない先輩に、不信感を抱きました。
私自身も、その先輩から相談もなく休日出勤を前提にしたスケジュールを渡されることがあり、メンバーへの配慮がないマネジメント方法には不満を感じてしまいます。
– 「自分の非を認められない人とは信頼関係を築きにくい」ことは、コンサルティング業界に限らないあるあるです。そのような先輩の下で仕事をしていて、何か問題が起きたときに責任をなすりつけられるのではないか、と不安な方もいらっしゃるようです。逆に、素直に謝れる先輩は後輩にとっても仕事がしやすい相手ですね。
ケース2
お話を伺った方:Hさん(総合系コンサルティング会社/30代/女性)
プロジェクト以外の業務でお世話になった、親しい先輩がいました。
初めて同じプロジェクトにアサインされて気付いたのですが、その先輩は良い言い方だと「プライベートを大切にする人」、悪い言い方だと「権利ばかり主張する人」でした。
作業が終わっていなくても残業を全くせず、忙しいときも有給休暇を取得するなど、権利ばかり主張してプロジェクトメンバーとしての役割を果たさない様子を見て、少なからずショックを受けました。
– ワークライフバランスは大切ですが、自分さえ良ければ気にしない、というスタンスはチーム内の不和の元になってしまいます。互いにフォローし合える体制を築きたいですね。働き方に対する考え方が多様化する現代で、「メンバー間における仕事とプライベートの比重の違い」は他業界でも見られるあるあるでしょう。
ケース3
お話を伺った方:Nさん(監査法人系コンサルティング会社/30代/男性)
上司とのチャットでのやり取りで、こちらの言い分を聞くこともなく、一方的に非難されたことがありました。
上司に誤解している部分があることは明らかでしたが、こちらの意図について質問もなく、話そうにも話す隙を与えてもらえなくて……。
説明が不十分だったことを謝罪しながら、「そんなつもりはなかった」と誤解を解こうとしましたが、途中で返信が来なくなりました。
コミュニケーションを上手く取れない自分を情けなく感じましたが、「相手の話を聞かずに決めつけるなんて、人としてどうなのか」とだんだん不満が膨らんでいきました。
その上司は所属部署の人材育成を監督していたのですが、そんな上司が育成を担当する組織に対しても失望しました。
– 一方的に決めつけられることは悲しいし、悔しいですよね。他人の考えを正確に理解することは難しいですが、批判的になる前に質問をするなど、「互いに気持ちよく仕事をするための努力が必要」なことも、チームで仕事をするコンサルタントのあるあるです。